そうだったのかTPP 山田正彦さん大いに語る

 6月7日に山田正彦さん(弁護士・元農林水産大臣)を講師にTPP学習会を開催し、40名が参加しました。山田さんは6300ページにも及ぶTPPテキスト分析チームの中心メンバーです。まずは身近で危険な影響として遺伝子組み換え食品の表示も産地はもちろん国産表示もできなくなること、日本が定める残留農薬や成長ホルモン投与の基準が米国企業利益優先で撤廃されてしまうと話されました。例外なく原則関税ゼロとなり数年で日本の農業は崩壊してしまいます。

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 医療においては国民皆保険が米国生命保険の利益阻害要因として解体が迫られ、薬価も企業が自由に決める高価格の青天井、ジェネリック薬品は製薬企業の利益優先で実質販売不可能となる恐れも示されました。日本の食の安全だけでなく国民のいのちも経済も米国に差し出すとんでもない中身です。TPPは2018年2月3日までに国会が批准しなければ失効します。亡国のTPPをゆるさないためにも選挙で政権与党を少数に追い込むことが重要です。後半の質疑にはしばた未来さんも駆けつけ、参加者との質疑応答をすすめました。