2022年 6月

石川民医連としての2022年参議院選挙の要求

 

わたしたち石川民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。

私たちが求めるのは平和のもとで、憲法が示す人権がより豊かに生きた社会であり、それを実現する政権です。この夏の参議院選挙は、これまでの政策を国民目線で総括し、とりわけコロナ禍で浮き彫りとなった医療介護提供体制の脆弱性を正すことや、社会保障の抜本的な改善、いのちと暮らしに直結する政策の拡充など、今こそ憲法の平和主義、国民主権、基本的人権の尊重を守り生かすために、以下を要求します。

参議院選挙の要求

日本国憲法の平和主義、国民主権、基本的人権の尊重を守り生かすこと

安全・安心の医療介護提供体制を確保すること

・削減されてきた保健所の増設と保健師を増員し、公衆衛生機能の拡充する施策に切り替えること。

・医療介護の脆弱な経営体質を抜本的に改善させるために、社会保障費支出の公費負担を大幅に増やすこと。

・主要先進国(OECD)と比較して少なすぎる医師、看護師数を増やすこと。新興感染症に備えた感染症専門医や感染症対応病床を大幅に拡充すること。

・介護従事者の賃金を公費負担により全産業水準にまで引き上げ、介護従事者を確保し、崩壊の危機にある介護保険制度を抜本的に改めること。

県民のいのちと暮らしへの支援を強化すること

・いのちの危機と医療機関の経営悪化につながる75歳以上医療費の窓口負担2割化をストップさせること。

・消費税を早急に5%に戻し、家計や中小企業への深刻な影響を緩和させること。

・貧困世帯への医療保険、一部負担金の減免制度を拡充すること。

核兵器禁止条約に署名、批准を行うこと

・「核抑止論」がいよいよ幻想にすぎないことが明確になりました。唯一の被爆国として、核兵器禁止締約国会議へ参加し、一日も早く核兵器禁止条約への署名、批准を行うこと。

将来世代のために気候危機、環境問題に真剣に向き合うこと

・志賀原発の廃炉。原発や化石燃料に頼った従来の方針を転換し、環境に優しい再生可能エネルギーへの転換を早急にすすめること。そのための個人、企業への補助制度を大幅に充実させること。

・気候危機問題を先送りせず、地球環境の将来に責任を持った対策を講じること。

個人の尊厳、ジェンダー平等が貫かれた、いのちとケアが大切にされる社会の実現をめざすこと

2022年5月27日

石川県民主医療機関連合会

石川民医連としての2022年参議院選挙の要求(PDF)

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